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COLUMN

倉敷市茶屋町で、唯一無二のお宝探し! その1

倉敷市立磯崎眠亀記念館 外観

 こんにちは!ヘルシーホーム広報担当の秋篠です。
入梅とともに雨の日が多くなり、梅雨の晴れ間の青空が待ち遠しい今日この頃ですが、街角で目にする色とりどりの紫陽花が、雨に濡れていっそう可憐に美しく映り、目を楽しませてくれます。しっとりとした雨の風景を愛でるのも、また味わい深いものですね。
 岡山・倉敷に密着した地域情報コラム、今回から倉敷市茶屋町エリアにスポットを当ててお伝えします!倉敷市の東部に位置する「茶屋町」。稲作を中心とした農業が盛んで、日本の原風景とも言える、広々とした田園の佇まいは、訪れる人の心を和ませてくれます。一方で、JR茶屋町駅からは岡山駅まで瀬戸大橋線・宇野みなと線で約20分、バス路線もバスターミナルから倉敷駅や市内の大型総合病院に向けて運行、国道などの幹線道路にも程近く、交通面での利便性が高いことから、岡山・倉敷都市圏のベッドタウンとしても、近年発展しています。茶屋町駅前には銀行やスーパー、ドラッグストア、ホームセンターが立地し、暮らしやすさも抜群です。
 また、茶屋町地区は、かつて早島とともに「イ草」の一大産地として名を馳せ、倉敷が誇る特産品「イ草製品」の製造も盛んでした。花むしろ「錦莞莚(きんかんえん)」を生み出した世界的な発明家・磯崎眠亀(いそざきみんき)を輩出し、眠亀が考案した繊細緻密な紋様織込は、現在も多くのファンを魅了しています。

コンテンツ

  1. 世界的発明家の旧宅で、その奇智と情熱に触れる「倉敷市立磯崎眠亀記念館」

 世界的発明家の旧宅で、その奇智と情熱に触れる「倉敷市立磯崎眠亀記念館」

 茶屋町駅前から県道74号線を西へ、駅から徒歩5分ほどの道沿いに冒頭でもご紹介した「錦莞莚(きんかんえん)」を発明した磯崎眠亀の記念館があります。

倉敷市立磯崎眠亀記念館 外観
倉敷市立磯崎眠亀記念館 駐車場
記念館の手前に駐車場があります。
倉敷市立磯崎眠亀記念館 お庭
門をくぐって中に入ります。建物もお庭も趣があります。
倉敷市立磯崎眠亀記念館 入口
 磯崎眠亀は、天保5年(1834年)、倉敷市茶屋町(当時の備中国帯江新田村)の、小倉織を扱う商人、織元の家に生まれました。祖先から受け継いだ創造性と類い稀なる開拓精神で、織機の改良や発明を重ね、明治11年(1878年)、精巧緻密な花むしろ「錦莞莚」を生み出しました。この建物は、眠亀の住居兼作業場として明治7年(1874年)に建築。保存修理を経て、昭和63年(1988年)4月20日、「倉敷市立磯崎眠亀記念館」として開館しました。錦莞莚やその復元織機、磯崎眠亀に関わる貴重な資料を展示しています。

 「磯崎眠亀記念館」(国の登録文化財)と「錦莞莚」(倉敷市の重要文化財)は、平成29年(2017年)、「日本遺産」に認定されたストーリー「一輪の綿花から始まる倉敷物語」の構成文化財です。
倉敷市立磯崎眠亀記念館 1階1
倉敷市立磯崎眠亀記念館 1階2
 1階には眠亀の足跡と、復元された錦莞莚織機やイ草栽培用農具などが展示されています。

 展示も素晴らしいのですが、この建物には、希代の発明家ならではの奇抜な仕掛けやこだわりが随所にあり、その発想力に驚かされます!眠亀のユニークな人間性や創作にかけた情熱が、ワクワク感とともに蘇ってきます。

倉敷市立磯崎眠亀記念館 玄関の戸
玄関の戸は、菱形の桟(さん)が入り、回転と横滑りによって開閉する珍しい形式。意匠美が 秀逸です。
倉敷市立磯崎眠亀記念館 月のくりぬき
窓の上の月の形にくり抜かれた愛らしいフォルム。遊び心が感じられます。

 そして、最大の特徴は、2階に上がるのに、階段でなく斜面の廊下(スロープ)を昇るようにしてある点です。これは、物資の搬入・搬出を素早く、そして楽に行おうとするものです。また、土間の吹き抜け部分には滑車が設けられ、そこから物資を出し入れできるよう工夫されています。

倉敷市立磯崎眠亀記念館 土間吹抜け滑車
吹き抜け部分を土間から見上げると滑車が見えます。
倉敷市立磯崎眠亀記念館 廊下スロープ
斜面の廊下を2階へ上がっていきます。気分は“からくり屋敷探検”です♪
倉敷市立磯崎眠亀記念館 2階格子
2階入口前廊下の格子を左に押して開けてみると・・・
倉敷市立磯崎眠亀記念館 格子滑車
格子の間から、さっき吹き抜けから見た、重い荷物を吊り下げていた滑車が覗き見えます。
2階は、ギャラリーになっています。 倉敷市立磯崎眠亀記念館 2階1
倉敷市立磯崎眠亀記念館2階2
「極彩牡丹唐獅子模様」 明治28年(1895年)製作。100年以上経過した今も色褪せないその美しさに魅了されます。デザインもモダンで洒落ていると思いませんか?

 独創的かつ風格に満ちた建物と作品、その圧倒的な世界観を目の当たりにして、「感動」という言葉では言い尽くせない「凄いものを見せていただいた」という気持ち。天性の才能の持ち主だったことは言うまでもないですが「何よりも努力の人だったのだ」とあらためて気付かされます。「ジャパンカーペット」と呼ばれ、欧米でも絶賛された「錦莞莚」の完成に、眠亀が傾けた情熱はどれほどのものだったか。その熱意が伝わる見どころ満載の記念館です。

本館に隣接の、手作り体験ができる花むしろ工房も見学させていただきました。 手作り体験 花むしろ工房
イ草
手織り体験機
イ草の清々しい香りがします。
工房では、「イ草手織り・花ござポーチ作り体験講座」を行っています。

◎イ草手織り・花ござポーチ作り体験講座◎
毎週水曜・日曜
①10:00~12:00 ②13:00~15:00
※要事前申込み
※手織り体験は無料、花ござポーチ作りは有料(材料費別途要)
詳細は「磯崎眠亀記念館」まで
 TEL 086-428-8515

 こんな見どころいっぱいの記念館が、何と、無料で観覧できます。 茶屋町が誇る発明家・磯崎眠亀の功績と花むしろの優美な世界観にぜひ触れてみてはいかがでしょうか?
「倉敷市立磯崎眠亀記念館(倉敷市ホームページ)」の詳細はこちら

倉敷市茶屋町にお勧めの建売分譲と、売地分譲がございます。
詳しくは、お近くの店舗・展示場へお問い合わせください。

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