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岡山市中区東山で、レトロ散歩&こだわりグルメを堪能! その1

路面電車が走る町の風景

こんにちは!ヘルシーホーム広報担当の秋篠です。
 「大寒」を過ぎ、一年で最も寒さが厳しい時期ですが、「節分」や「恵方巻」という言葉が聞かれ始めると、「立春」もすぐそこ。少しずつ近づく春の足音を感じる今日この頃です。

さて、岡山・倉敷に密着した街ネタコラム、今回から「岡山市中区東山」にスポットを当ててお伝えします。
 岡山市街地から旭川を挟んで東に位置する「東山」エリア。中心部に近い高級住宅地として発展したこの地域は、江戸時代には岡山城下町の一角として栄え、藩主池田光政公は、家康公を備前に祀り、岡山城と城郭を鎮守するため、「(備前)東照宮」(現在の「玉井宮東照宮」)をこの地に勧進しました。日光東照宮から地方勧請された全国初の東照宮として知られています。

また、東山には、路面電車 岡山電気軌道・東山本線の終点「東山・おかでんミュージアム駅」があり、表町や岡山駅など中心部へのアクセスも抜群です。なおかつ電停周辺には、昭和の雰囲気を醸す街並みが残っており、その情緒ある景観も大きな魅力のひとつです。
 さらに、この地域は、国立岡山大学付属幼稚園・小学校・中学校や、学校法人山陽学園、岡山県立岡山東商業高等学校など、教育施設が密集する文教地区でもあります。かつて明治時代には、宣教師が生活するための異人館が建つ外国人居留地があり、異国文化が開花していました。彼らから影響を受け、隣接する門田界隈を含め拡がっていった教会文化や石井十次をはじめとする人々のネットワークが、その後、福祉や医学・教育などの分野で近代岡山の礎をつくっていきました。
 そんなアカデミックで趣のあるまち・東山の一等地周辺のノスタルジックな憩いスポットをご案内します。

コンテンツ

  1. 古き良き時代の面影を今に残す 坂の上の憩いスポット「東山公園」

古き良き時代の面影を今に残す 坂の上の憩いスポット「東山公園」

東山電停から「おかでんミュージアム」の方へ歩き、目の前の石段の坂の上に、古くから市民の憩いの場として親しまれている「東山公園」があります。

東山公園の噴水

「東山公園」へのアクセス

公園の歴史は古く、明治6年に「偕楽公園」としてスタートし、その後、「東山公園」と名称を改めました。現在のような形に整備されたのは昭和初期だそうです。
 私事ですが、母方の祖母が門田文化町に居りましたので、小学生の頃から祖母の家を訪れた時は、必ずこの公園で遊びました。春は桜が咲き絶好のお花見スポット、また、公園の上にある「玉井宮東照宮」のお祭りの時には、公園にもたくさんの屋台が出て賑わっていた記憶があります。さらに、大学在学中には、教育実習で岡大付属小学校・中学校に一カ月間通ったのですが、近隣の実習生専用の賄い付き下宿で暮らしましたので、ひととき東山住民でした。タイトな実習生活の中、この公園で束の間の気分転換!英気を養いリフレッシュしたことが懐かしく思い出されます。そんなわけで、私にとっても、いろいろな思い出が残る場所でもあります。

公園につづく石段
公園は、石段の坂を上った小高い場所にあります。歴史が古いので木々も大きく、散策や森林浴に最適です。

そして、石段を上がって振り返ると、路面電車と昭和の風情を残す町の風景が見渡せます。

路面電車が走る町の風景

石段の途中に「岡山藩医学館・大病院跡」の看板を見つけました。

岡山藩医学館・大病院跡の看板

明治3年、この地に岡山藩の医学館と大病院が開設され、幾多の変遷を経て、大正10年、現在の鹿田町に岡山医学専門学校として移転し、その後、大正11年、岡山医科大学に。さらに昭和24年の学制改革で岡山大学医学部及び病院となって、現在に至っているそうです。(岡山市の現地看板より)
岡山の医学の礎が、ここで築かれていったのですね。

稼働していない噴水
石段を上がると大きな噴水があります。
(現在は、稼働していません。)
何とも言えずレトロな雰囲気を醸し出しています。右の大きな木の下は、映画「8年越しの花嫁」のロケ地となった場所です。
公園のベンチ
噴水脇の、石のベンチにも公園の歴史を感じます。「昭和ニ年五月」と銘が刻まれています。
広場につづく階段
噴水から左(北側に石段を登って向こう側に坂を下りると、ブランコがあり、散策もできる広場になっています。
車庫
広場から、路面電車の車庫が見下ろせます。
ちょうど「おかでんチャギントン電車 ブルースター&ウィルソン号」が停まっていました。

噴水から右(南側)に、さらに上がっていくと、右手に大きな広場があります。

広場

かつて私が小学生の頃には、猿と孔雀が、それぞれ大きな檻の中に飼育されていて、子どもたちに大人気だったと記憶しているのですが、今は飼育していないようです。昔の名残でしょうか、広場の片隅に「孔雀」と書かれた檻が残っていました。時の流れを感じる光景に、しばし佇み、郷愁にひたりました。

孔雀の檻

また、当時は無かった健康遊具も設置されていました。足ツボを刺激する健康遊歩道です。

遊歩道
健康遊歩道の石碑

滑り台やブランコなどカラフルな遊具もあり、緑も多く、お子さまが喜びそうです。

滑り台やブランコなどカラフルな遊具

広場の前を通ってさらに奥へ進んでいくと鳥居が見えてきます。その先に冒頭でも記述しました「玉井宮東照宮」の石畳の参道が延びています。

鳥居

この玉井宮東照宮の参道下付近に、明治期、宣教師が生活するための異人館が建てられていたと考えられています。日曜学校としても開放されていたそうです。当時、西洋文化に触れられる最先端の場所だったことでしょう。まさに岡山の文明開化のホットスポットと言えるかもしれません。
 さて、お天気も良く、木漏れ日が心地よい日和です。石段は、かなり長く険しそうですが、せっかくですので、上まで登ってお参りしたいと思います。
(次回更新に続く)

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