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プレハブ住宅とは?メリット・デメリットをご紹介

プレハブ住宅

注文住宅を建てる方法は様々ありますが、その一つに「プレハブ工法」があります。
プレハブと聞くと、つい仮設住宅のようなものを思い浮かべてしまいますが、そうではありません。ここでいうプレハブ住宅は軽量鉄骨を用いた鉄骨造の住宅を指し、木造やRC造と並んで、立派な住宅工法の一つです。
一流ハウスメーカーも採用しているこのプレハブ工法について、そのメリットとデメリットを知り、選択の幅を広げましょう。

コンテンツ

  1. プレハブ住宅とは
  2. プレハブ住宅のメリット・デメリット
  3. まとめ

プレハブ住宅とは

「プレハブ」という言葉は、一般社団法人プレハブ建築協会によって、次のように定義されています。

プレハブとはプレファブリケーション(Pre-fabrication)の略称で、現場で組み上げる前にあらかじめ部材の加工・組立をしておくことを意味しています。

住宅の建築に用いる部材である骨組みや壁、天井などの多くを可能な限り工場で生産、加工し、建築現場で組み立てる方法のことで、主に厚さ6mm未満の鉄骨を使用して住宅をつくりあげます。
住宅の構造で「軽量鉄骨造」という場合、多くがプレハブ住宅を指します。
鉄骨造の中には他に「重量鉄骨造」というものがありますが、戸建て住宅で重量鉄骨を用いるケースは珍しいので、鉄骨造の住宅といったときには、ほとんどがプレハブ住宅のことだと考えてよいでしょう。

プレハブ住宅のメリット・デメリット

当然ながら、プレハブ住宅にはメリットもデメリットもあります。
その両方を正しく理解することで、ご自身の建てる注文住宅の選択肢になるかどうか、判断できるようになるでしょう。

メリット

品質が安定している

真っ先に挙げられるメリットは、安定した品質です。
工場で徹底した管理のもと生産された部材は標準化・規格化されており、木材などの自然の材料と違ってその質にバラつきはほとんどありません。
また、組み立てるだけで簡単に建築できるので、熟練した職人の技術や経験がなくても高い精度で組み上げることができ、完成度が安定しています。

工期が短い

その工程の多くが工場で完了しているため、現場での作業量が大きく削減され、結果的に短い工期で住宅が建てられます。
早期入居が実現できるため、注文住宅には大きなメリットでしょう。
修繕やリフォームについても簡単に行うことができるケースもあるようです。

費用が抑えられる

熟練の職人を必要としない、工期が短い、という2点から人件費を大幅にカットすることができます。また、部材が大量生産されているので、そもそもの部材原価も抑えられます。その原価も工場で管理されて安定していることから、全体の建築費用をかなり抑えられるのが、プレハブ住宅の大きなメリットの一つです。

デメリット

デザインの幅が狭い

標準化・規格化された部材をベースにデザインされることになるため、どうしてもデザインの自由度は低くなり、画一的な建築になりがちです。特徴やこだわりの強い外観、間取りを希望する場合は、プレハブ工法では実現できない可能性があるでしょう。
リフォームを検討する際も、建築を行ったメーカーでなければ対応できない場合などもあります。

耐久性・耐火性

意外かもしれませんが、軽量鉄骨造の建築は、木造と比べて火に弱いといわれています。
鉄骨は一定以上の温度になると急激に強度が下がり、柱が崩れてしまう恐れがあります。
また、サビによる耐久性の低下も懸念されるため、メンテナンスに注意が必要です。

まとめ

プレハブという言葉に対するイメージが大きく変わったのではないでしょうか。
プレハブ住宅とは、工場で生産された規格部材を、厚さ6mm以下の軽量鉄骨を用いて現場で組み立てる住宅のことで、品質・工期・費用の面で大きなメリットがあります。
一方で、デザイン性や耐久性については弱点もあり、この両方を理解した上で他の工法と比較する必要があるでしょう。