お役立ちコラム

COLUMN

岡山市東区西大寺で、知る人ぞ知る新名物&新名所を発見! その4

 こんにちは!ヘルシーホーム広報担当の秋篠です。衣替えの時季を迎え、街の景色、道行く人々の装いにも、夏の気配が感じられるころとなりました。
 今回は、前回に引き続き、岡山市東区西大寺南分譲地周辺の知られざる穴場スポット(後編)をご紹介します。

コンテンツ

  1. 地元で愛されるまろやかな甘口醤油 創業142年の老舗「日乃出醤油 小泉醸造元」
  2. 若かりし漱石の岡山青春グラフィティ「金田村・漱石ロード」

岡山・倉敷の物件検索

地元で愛されるまろやかな甘口醤油 創業142年の老舗「日乃出醤油 小泉醸造元」

 前回ご紹介した古民家カフェ「コメスタィ」にて、ランチでいただいた冷や奴やごはんに添えられていた、地元の小泉醤油さんのひしおもろみとお醤油ごまがとても美味しかったのです!せっかくなので、お店から程近くにある醸造元まで行ってみることにしました。コメスタィさんから教えていただいた情報によると、醤油蔵を現在リノベーション中で、さらに、蔵元の場所が文豪・夏目漱石の若き日のゆかりの地ということから、漱石の足跡を伝える地域おこしの活動にも取り組まれているそうです。

日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)道順1
①コメスタィを出て右へ、田園風景の中をまっすぐ進み、T字路を右折します。
日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)道順2
②川沿いの道を進むと、川向うに蔵元が見えます。
日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)道順3
③左折して橋を渡り、川を越えて進みます。
日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)道順4
④蔵元に到着です。蔵の前に駐車スペースがあります。

明治11年創業。西大寺地区で唯一の醸造元「日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)」です。

日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)外観
 アポなしで突然お邪魔したのですが、代表取締役の小泉 真さんが快く取材に応じてくださいました。小泉社長は日乃出醤油の5代目として、その伝統を継承しつつ、新たな取り組みで新境地を切り拓いていらっしゃいます。そのひとつが、日本の伝統食(和食)を支える醤油醸造の歴史と文化の伝承、そして新たな文化の醸成・発信です。現在大改装中の、明治時代に建てられた醤油蔵を特別に見せていただきました(2020年5月17日撮影)。
日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)蔵1
改装中の醤油蔵。展覧会やイベントなど多目的に利用できる蔵ギャラリーを構想中。正面にはミニステージを設け、ライブなどにも活用。向かって左の壁面は、絵画などの展示を。右の壁面には、アクリルガラスから醤油の製造をイメージできるような杉樽を見せ、スポットライトを当てて、樽が浮かび上がるような凝った演出も。
日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)蔵2
隣接する蔵も現在大改装中。醸造の歴史を学んだり、写真左奥の創業当時の醤油樽と並んで記念撮影ができる博物館のような空間になる予定。私も実際に醤油樽の横に並んでみましたが、その大きさにびっくり!見上げるほどの巨大さに圧倒されました。

蔵の右の路地を通って、併設する販売店にもお邪魔しました。

日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)蔵2
定番のお醤油のほか、たまごかけごはんのお醤油や、コメスタィでいただいた、ひしおもろみ、お醤油ごまも販売されています。のぼり旗とともに写っていらっしゃるのが小泉社長です。

 小泉醤油の味の特徴は、「まろやかな甘口」。また塩分を20%カットし、身体にもやさしいお醤油です。定番商品の「こいくちしょうゆ(福)」と、小泉社長のお薦め、夏目漱石にちなんだ商品「吾輩のたまごかけごはんしょうゆ」(漱石はたまごかけごはんが大好物だったそうです)を私も購入しました。たまごかけごはんのお醤油は、甘口ですが、ブラックペッパーやわさびなど、スパイスを入れるとさらに美味しくなるそうです。ちなみに小泉社長のイチオシスパイスは「キムチ」。早速お家に帰ってたまごかけごはんのお友に、キムチをトッピングしてトライしてみました!やわらかなお醤油のテイストにぴりっとアクセントが利いて、ご飯が進みました!さらに納豆もプラスして、「キムチ納豆たまごかけごはん」もなかなかイケました。いろんなスパイスで試してみようと思います♪

日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)醤油
「こいくちしょうゆ(福)」と「吾輩のたまごかけごはんしょうゆ」
商品は、販売店のほか、スーパーや古民家カフェ「コメスタィ」店内でも販売しています。ぜひご賞味あれ!

「日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)」の詳細はこちら

 そして、先ほど紹介した蔵のリノベーションもその一環ですが、小泉社長が情熱を注いで取り組んでいらっしゃるのが、あまり知られていない若かりし日の夏目漱石の岡山での足跡を形にするなど、ホームグラウンドである上南地区(政田・開成学区)の歴史の伝承と地域振興の活動です。そちらについても熱い思いとともに語ってくださいましたので、次なる新名所「金田村・漱石ロード」とともにご紹介します。

岡山・倉敷の物件検索

若かりし漱石の岡山青春グラフィティ「金田村・漱石ロード」

 文豪・夏目漱石の次兄・臼井直則は、当時の直則の勤務先の岡山電信局の近隣に住んで いた片岡家の長女・小勝(かつ)と結婚。明治17年、直則の東京転勤を契機に、夫婦で夏目家に住み込み、明治18年から病気療養で実家に帰っていた漱石と数か月間、ともに暮らしたそうです。小勝は4歳年下の漱石を大変可愛がりました。
 明治20年、直則と死別した小勝は、岡山の片岡家に帰った後、金田村(現在の東区金田)の医師であった岸本昌平と結婚しました。その小勝の再婚先こそ、小泉醤油店の程近くにかつてあった「岸本家」なのです。

日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)看板1
小泉醤油店の家の壁に案内板が立てられています。
日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)看板2
 夏目金之助(のちの漱石)は、明治25年7月、大学の夏休み中、親友の正岡子規とともに関西方面の旅行を楽しんだ後、約一か月、岡山に滞在しました。7月16日から3泊4日で兄嫁・小勝の再婚先・岸本家を訪れ、結婚祝を渡し、しばしのバカンスを金田村で過ごしました。児島湾で舟遊びをして鳩島にも上陸、そして翌日は、吉井川の干潟でハマグリを大量に採り、とったハマグリをふんどしに包んで持ち帰ったというユニークなエピソードが残されているそうです。ちょうどこの場所が、その漱石の姿が目撃された場所であり、この地区を行き来するために通った道ということで「漱石ロード」と名付けられました。
(旧岸本家から、小泉醤油店前を通って、コメスタィ前を通過して東へ、漱石がハマグリを採った吉井川(旧幸西渡し)までの道が漱石ロードです。)
 当時、この一帯には、小泉醤油店と岸本家しかなかったそうで、きっと若かりし日の漱石も、あの立派な蔵の風景を見ながらこの道を歩き、東京の喧騒を離れ、束の間の長閑な休日を満喫したことでしょう。小泉醤油店が明治11年創業で、漱石が金田村を訪れたのが明治25年。ちなみに、小泉社長は、正岡子規の岡山の弟子と親戚筋にあたるそうで、不思議な縁を感じるそうです。

 旧岸本家の前(漱石ロードの起点)に記念碑と句碑が建てられ「漱石ロード広場」として整備されているとお聞きしたので、そこまで行ってみました。

日乃出醤油 小泉醸造元(小泉醤油店)から漱石ロード広場へ
案内板から右へ、旧岸本家まで、漱石ロードを歩きます。視界の先に「漱石ロード広場」が見えます。
漱石ロード広場
旧岸本家敷地前「漱石ロード広場」に到着!
記念碑と句碑が建っています。
漱石ロード広場 記念碑
漱石と姉・小勝の記念碑です。
漱石ロード広場 句碑1
句碑には、漱石が正岡子規に宛てて詠んだ句が刻まれています。
漱石ロード広場 句碑2
インスタ映えするように、顔ハメができるようになっています。

 「鳴くならば満月になけほととぎす」
岡山滞在中、正岡子規からの「大学の学年末試験に落第したので退学する」という手紙に対して、この句を詠みました。満月とは卒業を意味し、ほととぎすとは正岡子規のこと。「同じ泣くのなら落第して泣かずに、卒業して泣け」と子規を励ます句です。小泉社長いわく、
この句は「漱石が岡山で唯一残した置き土産」だそうです。そしてその直後、旭川氾濫による大洪水で被災します。楽しい思い出ばかりでなくつらい記憶も含めて、岡山で過ごした日々は、深く漱石の心に刻まれたことでしょう。こうして記念碑や句碑という形になって目にすると、漱石がまだ漱石となる前の、岡山での青春グラフィティ、正岡子規との友情など、ひと夏の生き生きとしたエピソードが、蘇ってきます。

漱石ロードの出発点
漱石ロードの出発点であるこの場所(旧岸本家前)から、帰着点(漱石がハマグリを採った吉井川の干潟(旧幸西渡し)まで実際に漱石の足跡をたどり歩いてみます。
漱石ロード 道順1
①小泉醤油店を経由して、古民家カフェ「コメスタイ」まで戻ります。
漱石ロード広場 道順2
②大通りを渡り、まっすぐ東へ進みます。
漱石ロード 道順3
③田んぼの中をひたすら前進します。
漱石ロード広場 道順4
④T字路を右折します。
漱石ロード 道順5
⑤用水路に沿って直進します。
漱石ロード広場 道順6
⑥用水路にかかる橋の手前を左折します。
漱石ロード 道順7
⑦吉井川沿いの県道383号線が向こうに見えてきます。
漱石ロード広場 道順8
⑧ゴールです!旧幸西渡しのあたりに到着!
西幸西
川向うには西幸西が見えます。吹き渡る風が心地よいです。
旧幸西渡し1
旧幸西渡し2
階段を下りて岸へ。ハマグリを楽しそうに採っていた若かりし漱石に思いを馳せます。

 歩いて30分ほどの道のりでしたが、田んぼ道を歩くのも久しぶりでしたし、心地よい川風とともに歴史ロマンを感じながら、心と身体のリフレッシュができました。恥ずかしながら、西大寺での漱石のエピソードを今回の取材で初めて詳しく知った次第です。
 小泉醤油店さんの蔵の改装が完成されたら、きっと漱石をテーマにしたイベントも開催されることでしょう。その時にはまたぜひ伺いたいと思います。蔵のお披露目も楽しみです。
 また、古民家カフェ「コメスタィ」では、「漱石ロード」にちなみ、鳥のすきやきをメインにした「漱石ロード定食」がメニューに登場!こちらも気になります。
“漱石ロード”が今熱いです!歴史と文学が薫る西大寺の新たな魅力をぜひ発見してみませんか?

岡山・倉敷の物件検索

岡山市東区西大寺南にお勧めの建売分譲と、売地分譲がございます。
詳しくは、お近くの店舗・展示場へお問い合わせください。

店舗・展示場情報