お役立ちコラム

COLUMN

岡山市中区祇園で、史跡・名所巡り&こだわりの名店を発掘 その1

素盞嗚神社の鳥居

こんにちは!ヘルシーホーム広報担当の秋篠です。
中秋の名月も過ぎ、金木犀の香りが秋本番を告げる季節となりました。どこからかほんのり漂ってくる甘い匂い。小学校の登下校の道を思い出して、なんだか懐かしいような、ノスタルジックな気持ちにさせてくれます。日一日と秋が深まっていきますね。

岡山・倉敷に密着した地域情報コラム、前回までの「岡山市中区今在家」に続いて、その北東に隣接する「祇園」にスポットをあてて、今回からお伝えします。

「祇園」も岡山市より「身近な生きものの里」として認定されている高島・旭竜地区に在り、旭川水系の良質な地下水に恵まれた自然豊かなエリアです。由緒ある神社や史跡も点在し、また、北東部には登山や森林浴が楽しめる市内有数のピクニックポイント「龍ノ口山」があります。山の一角には、森林公園「龍ノ口グリーンシャワーの森」が整備され、山頂近くには、県下で受験の神様・学問の神様として有名な「龍之口八幡宮」も鎮座しています。

一方、高島中学校周辺の県道219号線沿いには、スーパーやドラッグストア、コンビニ、クリニック等も多くあり暮らしやすく、自然環境と生活利便性のバランスがとれたまちです。

コンテンツ

  1. 祇園周辺の史跡・名所をぶらり探訪!

祇園周辺の史跡・名所をぶらり探訪!

祇園の周辺には、歴史を感じることのできる史跡や、「祇園」の地名の由来になったと言われ、名水でも名高い神社があります。お散歩がてら散策してみたいと思います。

県指定史跡「備前国庁跡」

備前の国庁跡とされる国長宮・県指定史跡「備前国庁跡」があります。

【周辺の目印】

道標
「ハピーズ」と「イトウゴフク」の間を西へ行く道沿い。右手に道標が出ています。
鳥居
鳥居が目印です。
社殿の手前にある鳥居

「国長宮」の鳥居です。
鳥居の向こうに社殿が見えます。
住宅街の中にひっそりと佇む史跡。
お宝探検気分です。
拝殿
 律令時代、全国に60余り設置された、国の役所がある都市域を「国府」、その中で、国司が政務を執行する機関を「国衙(こくが)」、さらにその中枢の施設を「国庁」と呼びました。
 奈良時代から平安時代、岡山県内には美作・備前・備中の国府があり、備前の国府は、国長や国府市場などの地名・小字が残る一帯と推定されており、「国長宮」が鎮座しているこの地が「備前国庁跡」と伝えられています。左の写真は「拝殿」です。
案内版
岡山市教育委員会の案内版が出ています。昭和34年(1959年)3月、「備前国庁跡」として、県の史跡に指定されました。
本殿

こちらは国長宮の「本殿」です。

「国長宮」が祭られているということが、律令時代、ここに備前国府があった証と考えられます。周辺には、「賞田廃寺跡」など古代寺院跡や、国府直属の祭祀施設「備前国総社宮」もあり、かつてこの一帯が備前国の中心地として栄えた場所であったと推定されます。

知らなければ通り過ぎてしまいそうな住宅街の一角にこんな由緒ある場所があったなんて。古代の歴史ロマンを感じました。

「備前国庁跡(デジタル岡山大百科ホームページ)」の詳細はこちら

ご利益のある御神水「素盞鳴神社」

「今在家」コラムその2でも、少しご紹介しましたが、地下水に恵まれたこの地域ならではの名所「素盞嗚神社(すさのおじんじゃ)」も、すぐ近くにあります。

素盞嗚神社に突き当たる道

分譲住宅の西の南北の道を北上すると、突き当りが「素盞嗚神社」です。
神社前に駐車場もあります。
お祇園様

岡山城の丑寅鬼門に当るので、正徳2年(1712年)に城主・池田綱政公が創設された神社です。スサノオを祭神とする京都八坂社から御分霊を奉斎しました。通称「お祇園様」と呼ばれ、この一帯の「祇園」という地名の由来とも言われています。神道の神である「スサノオ」は、神仏習合(神道と仏教の融和)の神「牛頭天王(ごずてんのう)」と同一の存在(同体)と位置づけられており、牛頭天王は祇園精舎(ブッダが説法をされた代表的な寺院)の守護神であるので、この神を祭った場所は、しばしば祇園と呼ばれるそうです。

瓦葺きの「拝殿」

瓦葺きの「拝殿」。飾られている絵馬も見ごたえがあります。

銅葺きの「本殿」

銅葺きの「本殿」。風格ある佇まいに厳かな気持ちになります。
左の狛犬
右の狛犬

神社の入口を守る石造の一対の狛犬。

そして、この神社には、地下から汲み上げて御神前に御供えしている神聖な御水(「雄町の冷泉」と同じ旭川水系の良質な地下水です)の水汲み場があり、ご利益のある「御神水」を持ち帰ることができます。

御神水汲み場
御神水汲み場
水汲み場の説明版

水汲み場に説明版があります。疫病退散厄除けの「御神水」として、持ち帰ってご利益を頂きましょう。

「ご利用上のお願い」の看

「ご利用上のお願い」の看板。施設の維持管理のため、お賽銭にもご協力くださいね。

町の中にさりげなく溶け込んでいる史跡や名所に出会い、その歴史に触れ、ぶらぶら散策しながら小旅行気分を味わうことができました♪