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分離発注のメリットとデメリットを知っておこう|注文住宅編

分離発注 注文住宅

注文住宅について調べていると、「分離発注」という言葉を目にすることがあるかと思います。この記事では、分離発注についてのご説明から、メリットやデメリットなども合わせて触れていこうと思います。

コンテンツ

  1. 分離発注とは
  2. 分離発注のメリット・デメリット
  3. まとめ

分離発注とは

分離発注とは、注文住宅を建てる際に発生する「設計」や「施工」などの仕事を、それぞれ異なる専門業者に分けて依頼する発注方法を指します。
ハウスメーカーや工務店は、設計士や大工、電気技師や水道業者、建材メーカーを、直接全て自社で抱えているわけではありません。数社〜数十社にもおよぶ関連業社を、元請けとして取りまとめるのが住宅会社の大きな役割です。
これには当然、豊富な経験と膨大なコストがかかります。そのため、ここに手数料が発生し、全体の建築コストに乗せられることになります。
この元請けの役割を自身で行うのが、分離発注です。

分離発注のメリット・デメリット

ここからは分離発注のメリットとデメリットをご紹介していきます。しっかりと理解し、ご自身のケースに適しているか否かの判断材料にしてください。

分離発注のメリット

建築工事全体を取りまとめて監督する住宅会社の手数料が丸ごとカットできますので、大幅なコストの削減が期待できます。工務店などの粗利率は20-25%などと言われていますから、建築費全体が約2割引になるイメージです。金額としてかなり大きいでしょう。
また、各業者から個別に見積もりを取ることになりますから、コストの内訳が明確になります。
また、業者、職人の方々と直接コミュニケーションをとって建築を進めることになるため、互いに顔が見えて確認も取りやすい環境がつくれます。

分離発注のデメリット

本来は住宅会社が行なっていた全体の管理を、自身で行わなければなりません。
各業者のスケジュール管理、安全の管理、品質の管理、原価の管理など、その業務量は膨大で、専門知識を要します。
何かトラブルがあった際には、各業者からご自身に連絡が入ります。その対応や処理の判断を素早く的確に行わなければなりません。もしお仕事中でこの判断が遅れた場合、工期全体が延びることになり、全ての業者の予定の再調整が必要になってしまいます。トラブルの責任の所在も、不明確なことが多くなります。
さらに、分離発注では完成する建物の品質が予想しにくいため、金融機関から融資を受けにくくなります。自己資金を相当額用意できない場合、厳しいでしょう。

まとめ

分離発注について、しっかりと理解できましたでしょうか。
分離発注とは、注文住宅の建築に関わる多くの業者に個別に仕事を発注し、本来は住宅会社が行う建築工事全体の元請け業務を、自身で行う発注方法のことです。
工務店の手数料をカットするため、コスト削減ができたり、費用の内訳が明確になったりするメリットがあります。
一方で、かなりの時間、労力、知識を求められることになるため、徹底した理解と綿密な計画、そして勉強が必要です。また、融資を受けにくい方法であるため、潤沢な自己資金を用意できることが前提になります。
時間と現金と気合があれば大きなメリットも期待できる分離発注。あなたはどう考えますか。
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