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注文住宅の予算っていくら?適切な資金計画がときにあなたを救う

注文住宅 資金計画

注文住宅の購入を考えるとき、最も気になるのが予算ではないでしょうか。
「自分の収入では、いくらくらいの予算を組むべきか」は、必ず生じる疑問でしょう。
国土交通省のデータを見ながら、年収別に住宅購入予算の考え方をご紹介します。

コンテンツ

  1. 注文住宅を建てる時の予算の考え方
  2. 岡山県の年収別にみる注文住宅の適正予算は
  3. まとめ

注文住宅を建てる時の予算の考え方

「年収の5倍」が適当?

「住宅購入の予算は年収の5倍」という説を聞いたことがあるでしょうか。
古くから唱えられてきたこの「年収5倍論」、インターネット上でもよく見かけます。
しかし結論から言うと、この考え方はもう古いのです。

このロジックは1990年代に生まれたといわれており、当時の金融、経済状況の中で築き上げられた考え方です。現在では多くの点で条件が異なりますから、同じ考え方に縛られる必要はないでしょう。。

では、現在ではどうなっているのか。
データで見ていきましょう。

注文住宅購入者の世帯年収と購入資金から見る年収倍率

国土交通省発表の「平成28年度 住宅市場動向調査 報告書」に記載の、全国の注文住宅購入者の世帯年収は上図のとおりです。
このデータの平均値は690万円です。
では実際の購入資金はというと、土地も含めて購入した注文住宅新築世帯で平均 4194 万円という数字が同調査から出されています。

4194万円÷690万円=6.1ですから、注文住宅を購入する方は、平均的に世帯年収に対して6.1倍の予算を設定するケースが多いということが分かります。

住宅ローンと自己資金率

購入資金=住宅工事の金額でないことは、『注文住宅を建てる前にやっておきたい手続きや資金計画について』の記事でお伝えしました。
その他に諸費用がかかりますが、この支払い金額は現金で用意する必要があります。
また、住宅の金額についても全額を住宅ローンで補えるわけではありません。住宅ローンの融資率は全額の約90%前後といわれていますから、残りの10%については自身で資金を用意しなければなりません。
購入資金のうち、住宅ローンを使わずに自身で用意する金額を自己資金といいます。
全体に占める自己資金の割合を自己資金率といい、この平均値は同データによると30.9%です。

岡山県の年収別にみる注文住宅の適正予算は

注文住宅 資金計画

上記から、年収×6.1=住宅ローン(69%)+自己資金(31%)が適正値であると仮定して、岡山県の平均年収別にその値を見ていきましょう。(参考:平均年収.jp)
参考にしてみてください。

20代の年収と注文住宅の購入予算目安

平均年収:336.7万円
購入資金:2053.9万円
自己資金:636.7万円

30代の年収と注文住宅の購入予算目安

平均年収:435.5万円
購入資金:2656.6万円
自己資金:823.5万円

40代の年収と注文住宅の購入予算目安

平均年収:493.2万円
購入資金:3008.5万円
自己資金:932.6万円

50代の年収と注文住宅の購入予算目安

平均年収:512.5万円
購入資金:3126.3万円
自己資金:969.1万円

全体の平均としては、2000万円、3000万円程度が適正値のようです。

まとめ

いかがでしたか。
上記はあくまで理論上の参考値です。現実には、年収の倍近くの現金を用意することは難しいこともあるでしょう。実際は年収やライフスタイル、年齢によって様々な予算の組み方があります。個別の適正予算を組む上では、必ずプロに相談するようにしましょう。あなたにぴったりの、無理のない予算設計をしっかりサポートしてくれるはずです。